写真を撮るうえでハズせない被写体、それは「人」! ただし、ひとくちに人物写真といってもその撮影環境はさまざま。今回は、自撮り・記念撮影・グループショットといった各パターンで使えるポートレート撮影のコツをご紹介。SNS映えはもちろん、記念や思い出の1枚にも応用できるワザをお届けします!
写真の印象を大きく左右する「光」。人物撮影の場合は、特にその影響が顕著に表れます。最も適しているのは、レースのカーテン越しに入る柔らかな光。蛍光灯の下や暗い場所は、顔色が悪く見えることもあり人物撮影には向きません。また、光の当たり方も重要なポイント。キホンは、以下の3パターンです。
被写体の正面から光を当てることで、撮影範囲のすべてをハッキリと鮮やかに見せることができます。人物撮影の場合、肌色を明るく、瞳に光が入ることでイキイキとして見える効果も。記念撮影や証明写真などにも向いています。
室内で撮影するときは、窓際での逆光がオススメ。輪郭がソフトになり、ふんわりと柔らかいイメージに。ただし、逆光時にありがちな顔が暗く表情の見えない写真になってしまわないよう、露出補正で被写体の明るさを調整するのがポイントです。
光が当たる部分とそうでない部分で陰影ができるため、被写体に立体感をプラスされメリハリのある画になります。なお、サイド光で撮影するときも逆光と同じように露出補正が必要。明と暗、見せたい部分に合わせて調整しましょう。
レフ板効果
逆光・サイド光で撮影する場合、露出補正と合わせて「レフ板効果」をプラスすると◎。といっても、わざわざ専用品を用意する必要はなし。ノートや白壁に反射させた光を被写体に当てることで明暗の差が縮まり、影の濃さがやわらぎます。白など明るい色の服でも同様の効果アリ。ぜひ試してみてくださいね。
※ レフ板=反射板。被写体に当たる光と影を調整するための撮影機材。
背景選びもステキな人物写真を撮るための大切なポイント。ピントが全体に合いやすいスマホカメラの場合は特に、メインの被写体以外に目を引くものがないシンプルな背景ほど、メイクや表情、コーディネートが引き立たちます。
屋外では、光が柔らかい日陰での撮影がおススメ。直射日光では顔に濃い影が出来てしまいます。晴天よりくもりのほうが撮影しやすいというのも同じ理由です。
スマホカメラの広角レンズ+タイマー機能を使えば、高い建物や風景を取り入れた記念撮影も楽しめます。この場合はズームをせず、複数人の撮影でも画面が安定するヨコ位置構図に構えて背景を広く取り入れましょう。なお、タイマーの設定は、グループやペアなら3秒程度、三脚を使っての記念撮影なら10秒に設定がオススメ。晴れている屋外であれば、HDRをオンにしておくと◎です。
集合写真の鉄則は、思い切ってカメラに近づき、なるべく体が重なるようにくっついて撮影すること。横一列に並んだ状態で全身を入れた場合、空間の広さは伝わる反面、被写体が小さく余白の多い画になってしまいます。カメラに近づいて撮影した写真は画面にボリューム感が出せます。人数が多いときなどは、前後に並んでひとりひとりの表情がよく見えるように撮影するのも楽しい雰囲気をそのまま写し取るためのポイントです。
旅先での記念撮影や自撮りに便利なアイテムといえば、三脚。ミニサイズの手頃なものであれば、100円均一ショップでも購入できます。オススメは、足がフレキシブルに可動するもの。置く場所を選ばず、手すりなどに巻き付けて使ったり、脚をまとめて握って持てば自撮り棒としても使えます。
また、三脚はタイマー機能&インカメラ(液晶側のレンズ)とあわせて使うと便利。撮影までの心の準備もOK! キメ顔も作りやすくなります。
三脚があれば、複数人での記念撮影もカンタン。腕の長さまでしか撮影範囲が広がらない自撮りスタイルに比べて、三脚なら背景も広く取り込むことができ、ポーズの自由度もアップ!
自撮り撮影(セルフィー)で多いのが、斜め上からの撮影。真正面から撮ると顔が平面的に写るのに対し、斜め上から撮ることで顔の立体感を出すことができます。目は大きく、アゴは細く見え、顔全体に光が当たる、自撮りにはベストアングルといえる角度です。
三脚とタイマー撮影を使って、自撮りの域を出た“他撮り風”の写真に挑戦してみるのもGOOD。スマホを持つ必要がないぶんポーズもつけやすく、あえて視線を外してみたりと、自撮りでは撮れないような表情も狙えます。
スマホでの人物撮影を驚くものにしてくれるのが、「ポートレートモード」。カメラレンズを2つ以上搭載するスマートフォンで設定可能な撮影モードです。ポートレートモードとノーマルモード、そのクオリティの高さは一目瞭然! カメラアプリ上でポートレートモードを選択するだけで、撮影に適した画角に自動設定、レンズを被写体に向ければ一眼レフ並に背景をぼかしてくれます。
なお、ポートレートモードの適切な撮影距離は1~1.5mほど。手持ちではなく三脚を使用するか、撮影してもらうとより素敵な一枚になります。
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このページの作例写真は、iPhone X/8で撮影しました(機材協力:Apple Japan、ソフトバンク株式会社)
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