「AF(オートフォーカス)」、「HDR」、「明るさ調整」 ―― 。身近なスマホカメラにも、実は本格的な撮影機能が搭載されています。タッチひとつで操作できるのもスマホならでは。今回は、意外と使いこなせていないスマホカメラの機能をプロの視点で解説。写真をレベルアップさせるヒントが満載です!
一般的なカメラではシャッターを半押しすることでピントを合わせますが、スマホカメラの場合は指で画面をタッチした位置に自動でピントを合わせてくれます。
①は、全体的にピントが合っている状態。②は、スマホを被写体に近づけ花にピントを合わせた状態。右には強い背景ボケが生まれ、花の輪郭が引き立つ写真になりました。
ピンチアウトとは、画面に置いた二本の指を引き離すように動かすこと。撮影画面では、この動作で被写体にズームすることができます。画像を引き延ばして拡大処理を行うスマホカメラでは、ズームしすぎると画質が極端に荒くなってしまうことも。倍率が2倍以上にならないように気をつけると◎。
被写体からの距離を保ったままズームで撮影。手元で光を遮らずに済むため、素材の瑞々しさが伝わるクリアな写真になりました。
スマホカメラには、特性があります。スマホカメラのキホン <手元操作編>で解説した「スマホカメラが得意/ニガテな被写体」や撮影のコツとあわせて、ぜひ参考に。
スマホカメラや一般のデジタルカメラには、画面に映る場所や被写体が明るいほど暗く、暗いほど明るく撮影する性質があります。写真のように逆光などの明るい場所、被写体では画面が暗くなってしまいます。
そこで必要になってくるのが、「明るさ調整(露出補正)」。ポイントは、メインとなる被写体が自然な明るさになるように調整すること。スマホカメラの場合、画面に指を置いた状態で指を上下させるだけで手軽に明るさを調整できます。
※ Android機種の場合:「カメラ」の機能設定や、「マニュアルモード」撮影の設定の中に露出補正が入っています。露出補正機能が入っていない機種もあります。
機種によって差がありますが、スマホカメラの最短撮影距離は5cmほど。それ以上近づくと、ピントが合わせられません。撮影したいものをレンズに近づけることで、背景がふんわりとボケてメリハリのある画になります。一番見せたいポイントに「AF」を合わせるのもお忘れなく。
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。明るさ(露出)の異なる複数の写真を自動で撮影し、1枚に合成してくれる機能のことです。iPhoneの場合は「設定→カメラ」で自動HDRのON/OFFを設定することができます。
※ 機種によって設定方法が異なります。詳細は各端末の仕様説明をご確認ください。
HDRは、ソラ・海・山などの風景や薄曇り、逆光時などに効果を発揮してくれます。ここでは、同じ風景をノーマルとHDRでそれぞれ撮影。HDR版では、より色味が鮮やかに再現され、雲が織り成す模様も白トビせずくっきりと写し出されています。 HDRの場合、一度のシャッターで3枚の写真を連続で撮影し、合成処理を行うため、3枚すべてを撮り終えるまではスマホを動かさないように注意しましょう。
グリッドラインとは、タテ・ヨコ2本の格子状の線を画面上に表示する機能のこと。「9分割グリッド」とも言います。撮影するときに水平・垂直が確認しやすくなり、構図を考えるときの指標にもなります。
※ 写真はiPhone 8の画面です。機種によって「グリッド線」などの名称になっている場合があります。また、グリッド機能が入っていない機種もあります。
普段何気なく使っているスマホカメラには、写真をより魅力的にしてくれる機能がたくさん搭載されています。カメラモード→シャッター……で終わりにせず、少し設定を気にしてみると、驚くほど写真のレベルが上がるはず。ぜひ試してみてくださいね。
このページの作例写真は、iPhone X/8で撮影しました(機材協力:Apple Japan、ソフトバンク株式会社)
その美しさで日常に彩りを添えてくれる花たち。よく目を凝らしてみれば、見慣れた景色の中には季節の訪れを知らせるたくさんの草花があふれています。今回は、そんな花の表情をスマホカメラで切り取るためのテクニックをご紹介。構図の作り方や接写の活用法など、少し意識するだけで表現の幅が広がる撮影のコツが満載です。うららかな季節、とっておきの一輪を探しに散策してみましょう。
一眼レフカメラのように気合いを入れなくても、気取らず身軽にパッと取り出して撮影できるのがスマホカメラの大きな強み。 身軽に歩けるので、おさんぽフォトにもぴったりのアイテムです。スマホを片手に写真を撮り歩くだけで、見慣れた景色のなかにもとっておきの瞬間を見つけられるはず。今回は、街歩きが楽しくなる写真撮影のコツを作例とともにご紹介します!
Instagramをきっかけに広まり、今ではおしゃれフォトの定番として親しまれているスクエア(正方形)写真。何気ないものでもフォトジェニックに写し出してくれる魔法のフォーマットです。その反面、一般的な4:3の縦横比率で撮る写真とは違う正方形での構図作りには、多少の慣れとコツが必要な面も。今回は、そんなスクエア写真の撮影テクニックをプロの視点で解説。知っておくだけで他とはちょっぴり差がつくワザが満載です!
スマホカメラで撮影するとき、どんなふうにシャッターを押していますか? 構え方やシャッターの押し方といった「キホン」を知るだけで、写真はもっとステキになります。今回は、写真がブレにくくなるスマホの持ち方〜簡単なアングルテクニックなど、すぐに使える手元操作のキホンをお教えします!
「AF(オートフォーカス)」、「HDR」、「明るさ調整」 ―― 。身近なスマホカメラにも、実は本格的な撮影機能が搭載されています。タッチひとつで操作できるのもスマホならでは。今回は、意外と使いこなせていないスマホカメラの機能をプロの視点で解説。写真をレベルアップさせるヒントが満載です!
見ているだけで癒しをくれるワンちゃん・ネコちゃんたち。愛くるしい姿をたくさん残しておきたい!と撮影するも、なんとなくいつも同じ構図・表情の写真になりがち。今回は、スマホカメラならではの撮影方法やアングルのコツを取り入れ、ペットのイヌ・ネコを中心に、動物たちの生き生きとした表情をとらえるワザを紹介します。
撮影した写真たち、スマホの画像フォルダに入れっぱなしになっていませんか? せっかく撮ったステキな思い出、液晶画面で見るだけではもったいない! 実は、写真屋さんで簡単・すぐにプリント出来ちゃうんです。今回は、実際にモデルさんに体験してもらったスマホ写真のプリントレポートをお届けします。
心が踊るおいしい料理や大切にしているコレクション、写真でステキに残しておきたいですよね。今回は、卓上でモノを撮るシチュエーションに使える「テーブルフォト」の撮影テクニックをご紹介。SNSでも注目度の高い、アイテムを並べて真上から撮影する“置き画”のコツもたっぷりご紹介します!
写真を撮るうえでハズせない被写体、それは「人」! ただし、ひとくちに人物写真といってもその撮影環境はさまざま。今回は、自撮り・記念撮影・グループショットといった各パターンで使えるポートレート撮影のコツをご紹介。SNS映えはもちろん、記念や思い出の1枚にも応用できるワザをお届けします!
お散歩で、旅行先で。なにかと撮る機会の多い風景写真の決め手は、ズバリ「構図」! ……と聞くと難しそうですが、画面を見ながら直感的に操作できるスマホカメラなら大丈夫! 便利な撮影機能とプロのテクニックを取り入れて、忘れたくない風景を見たままステキに切りとってみませんか?
いつもの食卓からハレの日のごちそうまで、つい撮りたくなる食べもの写真。SNSでも「いいね!」を集める人気の被写体です。簡単操作で直感的に撮影できるスマホの利点を生かして、“しずる感”たっぷりの思わずお腹が鳴ってしまうグルメな写真を撮ってみましょう!
暁、黄昏、日本晴れ ―― 。その様子を表す言葉も多く存在し、季節・時間・気象によってさまざまな景色を見せてくれるソラ。いつでも持ち歩けるスマホカメラだからこそ撮れる、一期一会の眺めがあるはずです。心打つソラ模様に出会えるタイミングとひとあじ違う1枚を撮るためのコツをお教えします!
Copyright© 2018 FUJIFILM Corporation. All Rights Reserved.