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FUJIFILM スマホ写真センスアップ術

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一生ものの風景を手の中に
スマホで切りとる! ステキな風景

お散歩で、旅行先で。なにかと撮る機会の多い風景写真の決め手は、ズバリ「構図」! ……と聞くと難しそうですが、画面を見ながら直感的に操作できるスマホカメラなら大丈夫! 便利な撮影機能とプロのテクニックを取り入れて、忘れたくない風景を見たままステキに切りとってみませんか?

風景写真は、まっすぐ水平がキホン!

風景を撮影する際のキホンは、まっすぐなものはまっすぐに。水平垂直を意識して、スマホ自体も両手でしっかり構えましょう。しっかり水平に写せているか、ひとめで確認できるのが「グリッドライン」。水平垂直を確認しやすく、格子状の線を画面上に表示する機能です。

  • 中途半端に斜めに撮影

  • 水平垂直に安定した構図

わざと斜めに撮影する技法もありますが、風景写真の場合は中途半端に斜めになってしまうと、あまり気持ちの良いものではありません。ポイントは、画面の中に水平垂直を測る目印を見つけること。
この場合は、樹の幹や遠くに見えるビルなどを垂直の目印にすることで、構図が安定しました。

プロの構図をスマホで実践してみよう!

ここでは「グリッドライン」を使って活用したい4つの構図のコツをご紹介。プロが一眼レフでも取り入れているテクニックをスマホで実践してみましょう!

<三分割法>

「三分割法」とは、絵画でも使われる配置・分割法のひとつ。画面の縦横を3つに分割して、「1:2」の比率で被写体を配置する構図の基本です。グリッドラインの線と線とが交わる箇所に被写体を置くことで、画面の中が散漫にならず、安定した構図となります。
右の写真では、空を画面上の三分の一だけに位置させて、港の様子と広がりを表現。ポイントになる客船も線と線が交わった部分に位置しています。

同じく三分割法で日没を撮影。この場合は夕日が主役なので、水平線を画面下三分の一に位置させ、上部の太陽の閃光を活かして空に広がりを持たせました。

<三角構図>

「三角構図」は、安定感を表現するときに有効な構図です。画面の中心に向かってまっすぐに伸びる道などの撮影で取り入れると、より奥行きのある画に仕上がります。
この写真では、空と水面をほぼ同じ分量で配置。鏡面になった水面の効果もあり、ダイナミックな広がりが表現されています。なお、三角構図はタワーなど高いものにも有効的。その場合には、タテ位置構図で狙ってみましょう。

<額縁効果(フレーム効果)>

グリッドラインなしでも手軽にプロっぽい写真になる「額縁効果(フレーム効果)」もぜひトライしてみてほしいテクニック。メインの被写体を額縁に入れたように切り取って見せる技法です。
この写真では、客船のデッキからのぞき込むようにスマホカメラを構え、画面内に橋がピッタリ納まるタイミングでシャッターを切りました。もちろん部屋の窓から風景を撮影するのも◎。画面全体が暗く重たい印象にならないように、額縁部分の分量に気を配るのがうまくいくコツです。

スマホの向きと角度で、印象が変わる!

同じ風景でも、撮影する向きや角度によって印象をガラリと変化することができます。たとえば、広域の風景は「ヨコ位置構図」で撮影するのがキホンですが、同じ風景を「タテ位置構図」で切り取ってみると奥行きが加わり、写真により立体感が加わりました。

  • タテ位置構図

  • ヨコ位置構図

  • アイレベル

  • ローアングル

「タテ」「ヨコ」の向きは変えず、角度をつけるだけで印象が変わる場合も。たとえば、目線の高さ(アイレベル)で撮ると「三分割法」の構図なので安定した美しい画になりますが、ローアングルでは普段の生活では見ることのない視界になり、被写体を大胆に見せることができます。

魅力的な風景写真を撮りたいときは、明け方・日没前後といったソラの色が美しいタイミングを狙ってみるのもテクニックのひとつ。たとえば、花のある風景は“花曇り”という言葉があるように薄っすらと曇った日にこそ美しい色に仕上がります。ぜひ「ソラ篇」も参考に、ステキな風景に出会う写真旅に出掛けてみては?

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