お客さまの声「またきっと、笑顔になれる。」

DVDダビングでよみがえる、家族の思い出
富士フイルムのサービスをご利用いただいたお客さまの声②

お客さまの声「またきっと、笑顔になれる。」

またきっと、笑顔になれる。

七十八歳 男性

コロナ禍で家の片付けをしていたら、娘が生まれた時に記録した8ミリフィルムとビデオテープが山のように出てきた。撮ったきり見ていないものがほとんどだ。写真すら整理できないままなのに、ビデオになったらもっと大変だ。
我が家の宝物であることはわかっていても、どこか見て見ぬ振りをしてきたのが正直なところ。見ることができなければ宝の持ち腐れだ。文字通り、数本のフィルムから酸っぱい匂いがしてきている。いつまでも放っておく訳にも行かない。
妻と相談した結果、DVDにして残そうということになった。早速ネットで注文する。送られてきた段ボールにフィルムとビデオを詰めて送り返す。すると数週間で我が家にDVDが送られてきた。こんな簡単なことであれば、さっさとやっておくべきだったと少々反省。
二人で見るのはもったいない気がしたので、娘が孫を連れてくる週末に小さな上映会を行うことにした。週末、皆が集まり映像を流しはじめると、娘が産湯をしてもらっている様子が映し出された。あの頃の記憶が蘇ってくる。チャプターを進めていくと、近所の子どもたちと遊んでいる様子や七五三で着物を着て駆け回っている娘の姿が映し出された。小学校に通い始めた孫娘も嬉しそうに自分より小さな母親の姿を眺めている。妻も娘も孫娘も笑っている。
三世代集まっての上映会は、笑顔溢れる時間になった。フィルムを再生したおかげで、家族の距離がいつもより縮まったような気がして、私も笑顔になった。

監修 三好大輔(映画監督・プロデューサー)

三好大輔

1972年岐阜生まれ東京育ち。日本大学芸術学部卒。音楽専門の映像制作会社、広告制作会社勤務を経て2005年に独立。CM・MV・ドキュメンタリーなどを手がける。2008年より東京藝術大学美術学部デザイン科講師。2009年、市民が記録した8mmフィルムを発掘・収集し、地域に根ざした映画づくりを始める。2011年、東日本大震災を機に安曇野に移住。2015年 株式会社アルプスピクチャーズ設立。昭和の8mmを掘り起こし多世代の市民と共創する映画作りを「地域映画」と名付け、全国に活動を広める。2020年 信州松本の築150年の古民家に拠点を移し各地でプロジェクトを行う。