見れなかった謎のテープから何かがはじまる？！

1980～1990年代、爆発的に普及した「家庭用ビデオカメラ（ホームビデオ）」。みなさんのお宅やご実家にも、思い出を残したビデオテープは残っていませんか？
特に現在30～40代の方なら、自分の子供時代の映像がビデオテープに残っている方も多いはず。実は私も、子供時代の映像が残されたビデオテープのことがずっと気になっていました。
父が夢中になって撮影していた、いろいろな家族イベント。結婚し、家族や親戚が増えた今、「もう一度、家族で見てみたい！」という想いが強くなりました。
今回は「ビデオテープのデジタル化」で、遠い記憶との再会を目指します！

ラベルにも何も書かれていない「謎のテープ」。
何が映っているのか、とにかく気になる！

先日実家に帰ったときに発見したこのテープ。昔懐かしい８mmビデオテープです。すぐに見てみたかったのですが･･。

①デッキは壊れてしまってすでに廃棄
②ラベルも貼られていないので中身についての手がかりもなし

「スマホやメモリーカードで撮影し、データはハードディスクに保存」という現在、ビデオデッキが壊れたり、処分してしまったりしている方も多いはず。上のような理由から、大切なビデオテープが「何年もほったらかし」になっている人がほとんどではないでしょうか。

この謎のテープの中身をどうしても見てみたい！
今回は『DVDにダビングサービス』を使ってみることにしました。ネットで注文でき、届いた箱にテープを入れて送付するだけで、DVDにしてくれるというサービスです。

注文してから約1週間。待ちに待ったDVDが届きました！早速、再生してみます！

そこは、「25年前の大晦日」
リビングに家族がそろった団らんのひととき

DVDを再生すると、インデックス画面になり、映像の内容がいくつかのシーンに分かれて表示されています。そのサムネイル画像だけで、遠い記憶が呼び覚まされます。

「謎のビデオテープ」に入っていた映像は・・・今から25年前・・・。
私が中学生だった頃の大晦日の日、家族団らんしているところを撮ったものでした！

大晦日には、家族や親戚で実家のリビングに集まるのが、我が家の伝統。父と母、そして私たち三姉妹の「若さ」に、思わず笑ってしまいました。そして、今は亡き祖母と大叔母さんの、元気そうな姿。懐かしさと、少し寂しい気持ちがこみ上げてきて、気が付くと涙が･･･。

ビデオがまわっているせいか、みんなどことなく恥ずかしそう。私自身も、映るのが嫌でパーカーをかぶっています（笑）。バイクが大好きな父は、愛車をリビングに停めていました。
このバイクも今はもう手放してしまっているので、映像で"かつての相棒"を見たら、きっと喜んでくれるはず！

そして･･･映像の中に、フジフイルムのフィルムを発見！まさか25年後に、こんな風にフジフイルムのWebサイトで公開されるなんて、想像できるはずもありません。

「ほかのビデオも全部見られるようにして！」
家族も忘れていた「動く思い出」に感動

よみがえった「謎のテープ」のDVD、さっそく家族にも見せてきました。
そのコメントを、一部ご紹介します！

私たち家族はもちろん、新しく加わった家族や、子どもたちにも見せたいシーンが、ビデオテープにはたくさん詰まっていました。娘には「これが中学生の頃のママだよ」って、教えてあげたいと思います。

「あの頃の家族の時間」をみんなで見る。そんな「世代をつなぐ動画のリレー」を、私たち家族の新しい伝統にしていきたいと思った、意義あるデジタル化になりました。今年の大晦日は、みんなでこのDVDを見ることになると思います！

今回感じたのは、「思い切ってデジタル化してみて良かった」ということ。うれしさはもちろんですが、「家族の思い出を守り、伝えることができた」という安堵感が大きかったように思います。
"あの頃の家族"が映ったテープは、未来の家族にとっても宝物。親戚同士でシェアしたり、結婚式のサプライズに使ったりもできますね。

保存性の高い磁気テープも、環境や期間によって、劣化が進んできます。みなさんの子供時代の思い出が、二度と見られなくなる前に･･･。デジタル化、DVD化にチャレンジしてみてはいかがですか？