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FUJIFILM スマホ写真センスアップ術

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スマホと一緒に歩いてみよう!
のんびりご近所おさんぽフォト編

一眼レフカメラのように気合いを入れなくても、気取らず身軽にパッと取り出して撮影できるのがスマホカメラの大きな強み。 身軽に歩けるので、おさんぽフォトにもぴったりのアイテムです。スマホを片手に写真を撮り歩くだけで、見慣れた景色のなかにもとっておきの瞬間を見つけられるはず。今回は、街歩きが楽しくなる写真撮影のコツを作例とともにご紹介します!

被写体探しのコツは”ゆったりキョロキョロ”

お決まりの撮影ポイントがある観光地などと違って、何気ない日常のひとコマを切り取るのが、おさんぽフォト(スナップ写真)の大きな魅力。たとえ遠出をしなくても、撮り方次第で絵になる景色は身の周りにたくさん溢れています。

おさんぽフォトを楽しむうえでおすすめしたいのが、「〇〇なもの」「〇〇な場所」など、簡単な撮影テーマを設定すること。撮りたいものをイメージしながら歩くだけで、いつもはスルーしてしまうような場所にも不思議と足が向くものです。寄り道しながら、ゆっくりと。辺りをキョロキョロと見回しながら歩くのも素敵な被写体に出会うための大切なコツです。

今回は「レトロ」をテーマに、懐かしさを感じさせる風景やモチーフを撮り歩いた写真を例として挙げつつ、おさんぽフォト(スナップ写真)撮影のコツをご紹介します。

アングルや構図を工夫して、ユニークな一枚に

大通りからひとつ外れた裏路地は、おさんぽフォトにぴったりのロケーション。ローカルな雰囲気の中にキラリと光るとっておきを見つけるのが、ご近所フォトの醍醐味です。車の通りが少なければ、安心して被写体探しに専念できます。

ただし、「これ以上うしろに下がれない」「全体像を写すのが難しい」など、狭い場所ならではの悩みに直面することも。そんなときは、構図とアングルを工夫して不自由なシチュエーションだからこそ生まれる一枚を楽しんでみましょう。

全体像ではなく、あえて一部分だけを切り取る

高い建物など全体像を写すのが難しい被写体は、ポイントを絞り、あえて一部分を切り取るように撮影してみましょう。全体を見ているときには気づかなかったような魅力を探すのも楽しみ方のひとつです。

塀から覗くお寺の屋根を三分割法で撮影。富士山のよう見える屋根の形と真っ青な空が印象的な一枚になりました。

レトロな赤いドアに注目。脇の枯草や、ガラス越しのカーテンから日常の風景が垣間見える写真に。

昔ながらの瓦屋根をクローズアップ。複雑に組み合わさった美しい形状は、見過ごしてしまうにはもったいないほどの美しさ。

狭い場所ではローアングルが大活躍

  • いつもの目線で撮影

  • しゃがんで撮影(ローアングル)

路地や建物と建物のあいだなどの狭いスペースでは、スマホカメラを低い位置に構え、ローアングルから撮影してみましょう。目線の高さで撮影した写真よりも奥行きが強調され、臨場感が生まれます。

昭和の面影が残るアーケード。タテ位置+ローアングルで奥行きと高さを写しだしました。存在感の強い右手前のシャッターは最小限に、アクセントになる自転車はしっかりと写し込むメリハリのつけ方もポイントです。

  • ヨコ位置で撮影

  • タテ位置で撮影

画角を変えてバリエーションを広げる

「タテ位置・ヨコ位置」「寄り・引き」など、同じ被写体でも撮り方によって印象が大きく変わります。フレキシブルなスマホカメラの操作性を生かして、ぴったりのポジションを見つけましょう。
ここでは、同じ被写体を3パターンの撮影方法に分けてご紹介します。

A:ヨコ位置・引き
最大限に引いた状態で全体像を撮影。ヨコ位置で水平垂直を意識し、直線的な建物の美しさを写し出しました。

B:タテ位置・寄り
タテ位置で撮影。Aよりも少し寄ったことで、窓枠や軒先などのこまやかな部分が際立った印象になりました。

C:ヨコ位置・さらに近づく
軒下ののれんに注目し、風になびく瞬間を待ちながら画面に動きを加えました。同じ被写体でも記録写真になりがちな全体像だけでなく、その場にいる臨場感が伝わる写真もぜひ撮影しましょう。

モノクロ撮影やフィルター効果で印象チェンジ

スマホカメラやアプリのフィルターを使えば、撮影した写真を簡単に加工することができます。たとえば今回のように「レトロ」というテーマであれば、くすんだ色合いに加工することで、より雰囲気が感じられる仕上がりに。

  • 通常の撮影

  • 撮影後にフィルターで加工

  • レトロな雰囲気に

  • 通常の撮影

  • モノクロ撮影

モノクロ撮影モードや加工を使えば、明暗の差がはっきりと強調され、物語性を感じさせる写真に仕上がります。

また、同じ場所でも撮るタイミングによって表情が変わるのが屋外撮影のおもしろさ。季節感や時間帯がわかるものを写しこむと、見返したときの楽しみが増えるでしょう。

紅く色づくほおづきが主役の一枚。風鈴の音色が聴こえてきそうな晩夏のひとコマです。

雨上がりの路地。黒く濡れた路面に反射する光が、幻想的な雰囲気を演出しています。

見慣れたいつもの通り道も少し視点を変えてカメラ越しに見つめてみれば、自分にしか発見できないユニークなひとコマに出会えるかもしれません。景色を見ながらのんびり歩いてカメラフォルダが素敵な写真でいっぱいになる頃には、きっと気持ちも緩んでいるはず。次のお休みは、ぜひスマホを片手にふらりと出掛けてみては?

このページの作例写真は、iPhone X/8で撮影しました(機材協力:Apple Japanソフトバンク株式会社

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