撮影に集中する時間を増やすため、
積極的にPREMIUM PRINTで制作していきます
現在、北海道教育大学で美術文化専攻映像研究室4年生の川上洸さんは、
昨年の日本カメラ月例フォトコンテスト・モノクロプリントの部で年度賞3位を受賞した。
今年4月、岩見沢市での個展開催に合わせて、
富士フイルムの銀塩プリントサービス「PREMIUM PRINT」に挑戦してもらった。
本記事は「日本カメラ6月号掲載」より一部抜粋。
川上洸さんは4月、北海道岩見沢駅構内のギャラリーで写真展「イノセント」を開催した際、いつものインクジェットプリントに加えて、PREMIUM PRINTでの作品も展示した。
「まず個展会場に届いた段ボールを開封した瞬間、プリントを見た周囲のスタッフから感動の声が上がりました。ミュージアム加工を施したプリントは、そのまますぐ壁に展示することができました。注文もいたって簡単なうえ、作品の四隅が傷つかないよう丁寧に梱包されていて、展示が終われば元の箱に入れておけるので、長期の保存にも最適だなと思いました」
今回注文したのは、半切サイズのモノクロプリント2点と、カラープリントA3サイズ3点。そのクオリティにも大満足だったという。
「カラープリントは、いつもならテストプリントを何度もやり直しているんですが、PREMIUM PRINTの『ラボお任せ仕上げ』ならJPEG撮って出しのデータでも、自分が撮影時に見たままの記憶色に限りなく近く、その仕上がりにビックリしました。また、モノクロプリントはシャドー部の締まりから、銀塩プリントならではの自然な階調表現に、来場したお客さんからも、こんなキレイなプリントは見たことがないとお褒めの言葉もいただきました」
今年は4年生になり、卒業制作など作品制作の機会が増えるので、積極的にPREMIUM PRINTを使っていくことに決めたという。
インクジェットプリントとPREMIUM PRINTで構成した写真展
4/12(金)~4/29(月)、北海道教育大学岩見沢校i-BOXギャラリー(JR岩見沢複合駅舎2階)で開催した写真展「イノセント」 会場風景。川上さん自身によるインクジェットプリント作品とPREMIUM PRINTを使ったモノクロとカラー5点を混ぜ合わせて展示した。
「PREMIUM PRINTで、月例応募の作品から写真展用の大判プリントまで、制作の幅が広がりました」
銀塩印画紙プリントならではの、シャドー部の再現力
自身で行ったインクジェットプリント(右)との比較。「インクジェットでのモノクロプリントは、実はカラーより難しいんです。黒を黒に出す必要がありますし、 シャドー部の階調を出した上で、コントラストもつけたい。そういった希望にPREMIUM PRINT(左)は十分に応えてくれました。シャドー部の締まりから、自然な階調表現、印画紙ならではの風合いにも大満足です」
半切サイズにチャレンジ
「今回、PREMIUM PRINTのモノクロ作品は、A3サイズのインクジェットプリントより大きく引き伸ばし、MAXIMAマットペーパーの半切サイズにプリントしました。これまであまり大きくプリントしたことはなかったのですが、やはり見応えが違いますね。今後の展示ではPREMIUM PRINTを使って、もっと大きいサイズのプリントにも挑戦したいです」
開封してすぐに展示できる後加工
後加工は、ミュージアム加工を選択。開封後、そのまますぐに展示できる。「プリントに裏打ちパネル加工を施し、ゲタを履かせているので、作品が壁より少し浮いた形で展示のアクセントにすることができました」
被写体に合わせて作品を仕上げてもらえる
「カラープリントは、上の2点をMAXIMAグロッシーに、下の1点(左)はクリスタルペーパーにプリント。10種類の面種から作品の趣向や狙いに合わせて質感の違うペーパーを選べるのもいいですね。両方ともラボお任せ仕上げでプリントしました。自分のインクジェットプリント(川上さんが手で持っているプリント)と比べてみると、その差は明らかでした。理想の色調に限りなく近く、本当に驚きました」
「地方都市で制作していると、インクやペーパーなど感材の調達に苦労することが多いです。失敗プリントを繰り返し、量販店までインクやペーパーを買いに行く手間とコストを考えると、PREMIUM PRINTのコストパフォーマンスの高さは抜群だと思います。ラボお任せ仕上げを使えば、画像調整なしでも理想の色調に仕上げてくれるので安心です。撮影に集中する時間も増えますし、今後はもっと大きなサイズでもプリントしていきたいですね」
文・状況写真=編集部 2019年6月号より
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