スペシャル記事- vol.28
子どもの写真なのに、子どもを写さない?
おうち写真を新鮮にする、3つのコツ
大きなイベントが少ないここ最近、
「家で写真を撮ると、いつも同じ場所だから似た感じになっちゃう」
「ほとんど子どもの顔のアップで、バリエーションがない…」
「いろんな雰囲気で撮れたら、アルバムにしたときも、もっと楽しいのにな〜と思っています」
と、多くの方がおうちで撮る写真にマンネリ化を感じている様子。
けれど、2児の母でありフォトグラファーであるtommyさんが撮られる写真は、同じ家の中で撮っているのに1枚1枚、見え方が全然違います。
そこで今回はtommyさんに「おうち写真を新鮮にする3つのコツ」を教えてもらいました。(前回教えていただいた「花火や水遊びの写真をいい感じに撮る方法」はこちら)
いつもと違う写真が撮りたい〜!と悩んでいたママたちが、コツを意識して撮った写真と一緒にお届けします。
1.いつもと違う“光”で撮ってみる
tommyさんがはじめに教えてくれたコツが、「光を意識する」こと。
部屋のライトの明かりではなく、窓から入ってくる光を利用するといつもと違った雰囲気に。NGと思われがちな逆光も、子どもをシルエットのように写すとおもしろくなるそうなんです。また暗く写ってしまった顔も、露出補正という機能で明るくすると、後からいい感じに調整することができます。
光の入り方は天気や季節、時間によっても全然違うので、おうちにどんな光が入ってきているかを気にしてみると新しい発見があるかもしれませんね。
そして、窓からの光だけでなく、家の中の明かりも時間によって違うもの。お昼に写真を撮ることが多いなら、いつもとは違う朝や夜にカメラを持ってみるのもおすすめです。
2.カメラを構える目線をかえる
「なんだかいつも雰囲気が似ているなぁ…と感じる理由のひとつは、カメラを構える高さが同じだからかもしれません」とtommyさん。
子どもが床で遊んでいるなら自分も寝転がって撮ったり、子どもの姿を椅子の上に立って真上から撮ったりすると、雰囲気がガラっとかわると教えてくださりました。
また子どもにぐっと近寄ったり、いつもよりうんと離れてみたり、子どもとの距離を変えてみると同じ場所でも切り取り方がかわって、新鮮に見えるそうです。
3.あえて子どもを写さない
tommyさんにお話を伺うなかで、いちばんびっくりしたのが「あえて子どもを写さないと決めるのもおもしろいですよ!」というアイデア。
子どもの写真なのに、子どもを写さない?と驚いたのですが、「子どもを撮らないと決めると、普段は見逃してしまっている何気ない光景にも目がいくようになるんです」と。
たしかに、毎日過ごしていると当たり前に見える風景でも、少し経って見返してみると、愛おしくて懐かしい思い出になるような気がします。
- 子どもが脱ぎ散らかした服
- 大事にしているお気に入りのおもちゃ
- 幼稚園バッグやランドセル
など、探してみるとたくさんの視点が見つかりそうですね。
おうち写真を新鮮にする3つのコツ。
- 1.いつもと違う光を意識する
- 2.カメラを構える目線を変える
- 3.あえて子どもを写さない
お出かけできる機会が少ない今だからこそ、ぜひ子どもたちのいろんな姿や表情を写真におさめてみていただけたらなと思います。
●プロフィール
tommyさん
7歳と5歳の母。子どもが生まれたことをきっかけにカメラをスタート。現在はプロのフォトグラファーとしても活躍中。
@tommy_coconarq
*写真ご提供:TOP、1枚目tommyさん