Emiのコラム- vol.32

<前編>3兄弟の母、主婦マンガ家のマルサイさんとお話ししました!

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2021/06/15

2021/06/15 TwitterFacebook

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「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。

『男子が3人います。』『主婦力ゼロからのやってみた家事』(ともに大和書房)など、ご自身の小学生3兄弟の、ドタバタ絵日記を綴る主婦マンガ家のマルサイさん。

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私とマルサイさんの出会いは昨年。とある雑誌の審査員を共につとめたことから。
オンライン上での対面でしたが、あっけらか~んとサバサバご自分のことを話している姿に、正直で面白い方だな~!と、そこからインスタを拝見するように。

暮らしのことを、自分の趣味で綴っていたらいつのまにかそれが仕事になっていた。と、私との共通点も多く、まだ実際にはお会いしたことがないのに、すっかり何度もお会いしたことがあるような不思議な感覚です。よく伺うと、ありがたいことに私の本やブログを以前から読んでくださっていたこともわかりました^^

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そんなマルサイさんに、3兄弟の子育てのことや写真のことなど、1時間ほどたっぷりとお話を伺いました。

同じ兄弟なのに、性格は全然違う!

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マルサイ家の3兄弟の棚

――マルサイさんには男の子が3人いらっしゃいますよね。一番上のお子さんは、うちの双子と同じ6年生ですよね!うちの双子は男女という違いもありますが、性格が全然違うんです。マルサイさんのお宅は3兄弟での違いってありますか?

マルサイさん
「同じ兄弟でも3人全然違いますよ。たとえば片づけひとつとってもものすごく対照的。長男は、決まった場所に戻すのを苦痛に感じるタイプで、大きめのカゴにどかっと突っ込んでおいた方がいいという感じ。

でも次男は大きなカゴから探すのがストレスになっちゃって。ラベリングして、置く場所がしっかり決まっていた方が、片づけもできるし使いやすいみたいです」

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マルサイ家のゲーム収納(左:長男/右:次男)

――へぇ〜!その違いって、なかなか気づけないことですよね。兄弟全員に一緒のことを求めてしまったり。お話を聞いていて思ったんですけど、マルサイさんは絵日記にするために、ご家族をちょっと引いた目線で見ているって感じなのかなと?

マルサイさん
「たしかに!そして、全部ネタにするっていう(笑)」

――そうですよね!私ももともとは、自分の趣味として片づけや暮らしをブログで書き始めて、双子が生まれてからも、書くことがもう自分の暮らしの一部というか。15年ほど書いてきて最近思うのは、実際の暮らしの延長線上に「書く」「表現する」ということが私たちはたまたま仕事になったんだと思うんですが、こう、“家族に起こるいろんな出来事をいい意味での「引いた目線」で見る自分ができているのかな”って。そうすると、子どものイヤイヤ期も、子育ての大変なことも、次はどんなふうに解決してどんな記事にしようかな?なんて思えるように(笑)

絵日記を描くようになったきっかけ

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『男子が3人います。』より

――ところで、どうしてお子さんのことを絵日記で描きはじめたんですか?

マルサイさん
「私の姉が6年前に亡くなったんですけど、エッセイを残していて。姉が感じていた家族の記憶が綴ってあるものを読んだときに、自分が感じた空気感というか、こんなふうに見ていたよというのを残しておくのって、家族のためにすごくいいなと思ったんです。それを読んで、私自身がけっこう救われたこともあって。

姉はいなくなっちゃったけど、エッセイを残した。こういうふうに感じてたんだっていうのが伝わってきて。それで、私もちゃんとかたちに残るものをつくろうかなと思って。
もともと育児日記をつけていて、そこにイラストを描いてたんですけど。それをまとめて残したらいいなというのが出発点だったんですよね」

――そっか…。お姉さんはマルサイさんご家族のことを書かれてたの?

マルサイさん
「そうです。私の実家のこと。やっぱり同じ家族でも、感じ方が違うのがすごく面白くて。私が恥ずかしいなと思っていた実家のある部分も、姉にとってはネタとしてすごく面白おかしく受け止めていたりして」

――なるほど。

マルサイさん
「私も育児をしていくなかでいろんなエピソードがあるんですけど、同じ出来事でも夫とはまた受け止め方が違うところもあって。そういう、写真だけだと伝わらない部分も、絵日記だったら残せるかな?と思っています」

――へぇ〜。絵日記を続けてこられたことで、ご自身とかご家族にどんな影響があったと感じていますか?

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『男子が3人います。』より

マルサイさん
「子どもたちが字を読めるようになったので、たまに『男子が3人います。』を読んでるんですよ。特に長男が『俺たちこんなことしてたっけ〜?』ってすっごい大笑いしてて。

普段『うんこ〜!』とか言うと、私すごい怒るんですけど。でも本を読むかぎり、怒りつつも、お母ちゃんばっちり楽しんでるじゃん!みたいな感じで(笑)

私の表面的なものじゃなくて、実は楽しんでるよ!っていうのが子どもたちに伝わってる。普段は言わないこと、言えないことを、絵日記を通して感じてくれてるな〜みたいな、ある種の愛情を感じてくれてるのかなと思います」

――そっか〜!だから、マルサイさんが絵日記に残していくことが、家族のコミュニケーションツールになってるってことですね!

マルサイさん
「そうですね!」

その時の気持ちを写真の裏に残す

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マルサイさんとお互いの家族である猫を見せ合ったりもしました(笑)

――マルサイさんみたいに絵は描けない〜という方も多いと思うんですけど、自分の本当の気持ちを伝えるために、こんなふうにしたらいいってアイデアはありますか?写真にひとこと書いたりしたらいいのかな?

マルサイさん
写真の裏にひとこと、その時の母親の気持ちを書くのはすごくいいと思います。よく実家とかの写真を見ても、書かれているのって“軽井沢にて”とかじゃないですか(笑)」

――それわかる〜(笑)“93年 軽井沢にて”みたいな(笑)

マルサイさん
「“祖母タカと”みたいなことは書いてあるんだけど(笑)。なんか、見ればわかるし!っていう情報で。写真を撮った時に、こういうすったもんだがあったとか、食べた蕎麦がうまかった!とか。その時の気持ちや出来事を、写真にちょっと書くだけでも全然違うなと思うんですよね」

――そうですね! 将来子どもたちが大きくなった時に読んだら役に立つかな?っていうこともあるし、お宝じゃないけど、親の気持ちが写真の裏にあるのはいいですね〜!


おおいに盛り上がったマルサイさんとのおしゃべり。後編に続きます^^

●プロフィール

マルサイさん

マルサイさん

主婦マンガ家。小学生3兄弟の母。子どもが寝静まった後に、絵日記をInstagramに投稿するのが最高の娯楽。単行本『男子が3人います。』(大和書房)など著書多数。

*トップイラスト、写真3、4枚目ご提供:マルサイさん

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