Emiのコラム- vol.33

<後編>今大事にしていること、10年後のこと。主婦マンガ家マルサイさんに聞きました。

整理収納アドバイザーEmi整理収納アドバイザーEmi
2021/07/15

2021/07/15 TwitterFacebook

イメージ

「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。

主婦マンガ家のマルサイさんと3兄弟の性格の違いや、絵日記を描き始めたきっかけをお届けした前回。サバサバと正直な気持ちを面白おかしくおしゃべりしてくれるので、どんどん話が盛り上がりました!

イメージ

今回は、マルサイ家の写真整理事情や、“今”大事にしている時間などについて。マルサイさんと私のおしゃべりをそのままお届けします^^

アルバムとスクロールで見る写真は全然違う

イメージ
お互いの自宅で、オンラインでお話しました

――マルサイ家では、写真整理はどうされているんですか?

マルサイさん
「長男と次男が生まれてからは、5枚ぐらい写真を飾れるフレームを買って、中の写真を季節ごとに替えてたんです。でも結局1年続かなかったのかな? だんだん大変になっちゃって、やらなくなってしまいました…。 幼稚園に入ってからは、注文した写真をポケットアルバムに入れています。

でも、家で撮った写真はスマホのカメラロールに入りっぱなし。だから、子どもが目にするのは幼稚園の写真だけで、親目線で撮った写真はずっと見る機会がなくて。そうこうしているうちに三男が生まれて…。

で、最近はスマホやタブレットで、子どもがカメラロールにある昔の写真を見るようになったんですよ。自分たちの小さい時の写真が今まで家になかったから、すごい新鮮みたい。でも、スマホを持たせて1時間とかは嫌だな、どうにかしないと〜と思いながら、何年も経ってるっていう感じです…」

イメージ

――そうなんですね〜。私自身はアルバムを1年に1冊つくっていて。子どもたちは絵本と同じような感覚で見てるんです。でも、マルサイ家の話を聞いて、逆にずっと見てなかったからこそ、今見る楽しさみたいなものもあるのかな〜と。

マルサイさん
「う〜ん、でもスクロールで見るのと、アルバムで1枚1枚じっくり見るのは、受け止め方が全然違うんじゃないかな。家にある私と夫の結婚する前のアルバムは、すっごいじっくり見るんですよ」

――あ〜! たしかに! スマホだと、パッパッといけちゃうから。

マルサイさん
「そうそう。Emiさんがおっしゃったみたいに、アルバムは絵本みたいにじっくり見てるから。違いは感じますよね」

――あと、最近のスマホは“何年前の今日”とかいきなり出してくれたりするじゃないですか。もちろんその良さもあるんだけど、時空が行ったり来たりする感じじゃないですか?
でも前から順に進んで行くアルバムだと、小さいころから子どもがどんどん大きくなって、進んでいく、成長していく感じなんですよね。

マルサイさん
「うん、うん!」

――自分の小さい頃を思い出しても、アルバムを見ている時の、アルバムの中にいる自分が成長していくような感覚があったなぁって。大きくなってきた過程を残せているのは、アルバムづくりを続けてきてよかったと思うことのひとつですね。

アルバムをつくるなら、最近の写真から

――もし今からアルバムをつくるなら、子どもが生まれた時からスタートっていうのは大変だから、私は最近の写真からさかのぼってつくるのがおすすめ。記憶が鮮明だから1か月分を選ぶのがめちゃくちゃ早いんですよ。

マルサイさん
「へぇ〜!(メモを取る)
なんかついつい、昔のから選んじゃいがちですよね?」

――そう。でも昔の写真からは全然進まないんですよ、小さくてかわいくて!(笑)

マルサイさん
「ふふふ(笑)」

子どもたちの今の当たり前は、10年後には宝物に

イメージ

――今は、どんな写真を撮ることが多いですか?

マルサイさん
「3人一緒にいる姿はけっこう撮ります。3人並んでかわいいな、今すごいいい表情したな〜って時は、ちょっと撮ろうかなって。

以前どこかで、“子どもの写真は10年後のために撮る”みたいなエピソードを見聞きしたことがあるんです。今この瞬間は日常で当たり前だけれども、10年後に見たらものすごい宝物に変わっているという話を読んだ時に、なるほど〜!!って思って。最近は10年後のために撮っておこうみたいなところもあります」

――うん、うん。

イメージ

マルサイさん
「子どももだんだん、そんなにかわいくなくなってくるから(笑)。でもたぶん20歳になって見たらきっと違うなぁって。
だから写真もちゃんとアルバムにして、10年後のために家族全員でコメントを入れるのも楽しそうですよね。実現できたら本当に楽しいだろうな〜って思っています」

――そうそう、私はとっておきアルバムをつくりはじめたのは双子が0歳のころ。10年続けていこう、その後はもうあんまりつくらなくなるのかな、なんて思ってスタートしたんです。10年経ったら、ちいさなあんよの写真も、はじめてのおさんぽの写真もぜんぶ宝物! 子どもは今年12歳。まだまだ家族のアルバムをつくってた(笑)。いくつになってもかわいくて、まだまだ楽しんでつくれそうです

母や妻を離れて、ひとり時間もつくるように

イメージ

――最後に、日々の暮らしの中でマルサイさんが大事にされていることを伺ってもいいですか?

マルサイさん
「ここ1年ぐらいは、あえて自分のための時間、母親とか妻とかそういう役割がまったくない時間を大切にしています。昔は自分のための時間に罪悪感を感じていたけれど、罪悪感を感じる必要はないんだ!という風にシフトチェンジしている感じです。週末にランニングしたりとか」

――それすっごくわかります。子どもの成長もあるけれど、コロナ禍になってからとくに時間ができるようになって、私も「自分の時間」を大切にしています。毎週、高校の部活の先輩と一緒にダンスを習いに行ったり、昔の友達とオンライン飲み会してみたり。
家族、仕事から離れて自分を見つめる時間って必要ですよね〜。

マルサイさん
「そういうの大事ですよね! 写真も、自分に余裕がないときは撮ろうと思わないんですよね。ちょっとぼーっとしたり、眺める時間があると、子どもに対してもかわいいなとか感じる余裕ができると思うんです」

――うんうん、離れるからこそわかる、家族の大切さ、ってありますよね。そうそう、わが家は、最近気持ちと時間の余裕もでてきたのと、いろんなタイミングが重なって、子猫をお迎えすることに! カメラロールは子猫と戯れる子どもたちでいっぱいなんですよ〜!またマルサイさんとも猫写真トークもしたいな!(笑)

マルサイさんに2話にわたって、3兄弟のお話から、自分を大切にする時間の話まで、たくさん聞かせていただきました。オンラインでの会話のあと、いくつか写真をお送りいただき今回の記事が仕上がっています。お写真からご家族の楽しそうな姿が目に浮かびます^^
やっぱり、写真っていいな!そんなことを思った、今回の対談でした。

●プロフィール

マルサイさん

マルサイさん

主婦マンガ家。小学生3兄弟の母。子どもが寝静まった後に、絵日記をInstagramに投稿するのが最高の娯楽。単行本『男子が3人います。』(大和書房)など著書多数。

*トップ、写真3〜6枚目ご提供:マルサイさん

Twitter
Facebook
LINE