Emiのコラム- vol.30

<前編>子どもの作品を「写真」で残す。
絵の教室の先生に教わった5つのコツ。

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2021/04/15

2021/04/15 TwitterFacebook

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「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。

幼稚園や保育園、小学校などで描いた絵など、子どもたちはたくさんの作品を持ち帰ってきてくれますよね。この春小学6年生になったわが双子もまさに! 子どもたちと年度末に整理し、思い入れがあってそのまま残したい!というものはボックスに、残りのものは写真におさめています。みなさんはいかがでしょうか?

今回は、絵の教室の先生に「子どもの作品を写真で残す、5つのコツ」を伺いました。

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お話を伺ったのは、兵庫県・西宮で「ミヤパゴス」という絵の教室をされているおざきまりさん。

子どもたちの作った作品、教室の雰囲気や道具の扱い方。そのどれもが本当にすてきで、うちの子どもたちは保育園のころから6年間通っていました。

毎年OURHOMEがPOP UP SHOPを開催している西宮阪急での装飾をされているなどご縁もあり、以前からまりさんにお話を聞いてみたいと思っていたんです。子どもたちがお絵かき教室を卒業した今、まりさんとはすっかりお茶友達です(笑)。

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まりさんは、小学校で図工の教員のご経験もあり、長く子どもたちと関わっていらっしゃいます。ご自身も4才と2才のお子さんをお持ちなんです。

子どもたちの作品の残し方についてどのように考えていらっしゃるかを伺うと、「好きなものがたくさんの作品の中に埋もれてしまうのはもったいないと思うので、よく見えるところに飾るのは、すごく好き!という作品だけにしぼるのがいいなと思っています」とお話くださいました。

では、飾らなかった作品はどのように残すといいのか。「子どもの作品を写真で残す場合のコツ」をまりさんに教えていただきました。

1.影が入るときは、手に持って撮影

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家で絵を撮ろうとすると、自分の影が写り込んでしまうことはありませんか? 自然光の影ならいい感じに見えるけれど、電気の光でできた影はやっぱり写ってほしくない…。

そこで、どうしたらいいですか?とまりさんに尋ねると「こんなふうに、手に持つと影が写らなくなりますよ」と教えてくださいました。

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実際に見せていただくと違いは一目瞭然!
自分の手が少し写ってしまったとしても、影が入らずきれいに撮れる方がずっといいなと感じました。

2.余白をトリミングすると、絵が際立つ

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写真いっぱいに絵を写すことで、その絵の中に入ったような感じが出るんです」と言うまりさん。確かに、余白のない絵の写真を見せてもらうと、絵に引き込まれるようなパワーを感じます!

はじめから画面いっぱいに絵を写すのが難しいときは、写真を撮った後に写り込んだ机や壁をトリミングすればOK。子どもたちの作品を、迫力満点に残せるとうれしくなりますね^^

3.ここが好き!というところから撮る

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もうひとつ、まりさんに教えていただいてそんな撮り方が!とびっくりしたのが「ここが好きだな!」と感じたところから撮る方法。なんとなく、全体を写したほうがいいと思っていましたが、ここがいいなと感じたところに焦点をあてると、また違った見え方になるそう。

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  • この筆づかい、細かくよく描けているな〜
  • 色が重なった部分がきれい!

そんなふうに、自分が好きだな、いいなと感じたところを中心に撮ると、俯瞰で撮った写真とは全然違うものになるのがおもしろいですね。

4.描きかけの作品、描いている途中も残す

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まりさんは、完成した作品だけでなく、描きかけの作品や描いている途中の子どもの姿も残しているそう。

絵と一緒に子どもの手を写すと、振り返ったときに「この絵はこんなに小さい時に描いていたんだな」という思い出になったり、真剣な表情を残すと「こんなに一生懸命につくっていたんだ」と気持ちが伝わってきたり。

描きかけだからこそ感じられる、“その時の空気感”を写真に残しておきたいんです」というまりさんの言葉から、子どもたちの成長を見守る先生の愛情を感じました。

5.撮った日に、心を鬼にして1枚にしぼる

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最後にまりさんが教えてくださったのが、「撮ったその日に、心を鬼にして1枚にしぼる!」ということ。

「同じような写真をどんなにたくさん撮っても、私の場合プリントするのは1枚だけ。プリントするタイミングでベストの1枚を選ぼうとしても、どれがいいかな…と迷ってしまい時間がものすごくかかってしまうんです。だから、撮ったその日に心を鬼にして1枚にしぼる。そうすると、後の自分がすごくラクになりますよ」と。

写真整理のお悩みとして、なかなかしぼれないんです…というお声もよくいただきますが、撮ったその日のうちに選んでおくというのは、後の自分を助けるためにとても大事なことなんですね。

子どもの作品を、写真に残すコツをたくさん教えてくださったまりさん。
次回は、「子どものお絵かきを標本箱に。日々の小さな思い出の残し方」をお届けします。

●プロフィール

おざきまりさん

おざきまりさん

高校の美術、小学校で図工の教員などを経て、 2014年より兵庫県・西宮で絵の教室「ミヤパゴス」をスタート。4歳と2歳の2児の母。

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