Emiのコラム- vol.22
「赤を入れるだけで、全然違う!」
料理家の先生に、お料理の盛りつけと写真の撮り方を聞きました。

「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、整理収納アドバイザー/Emiです。
毎月コラムを書かせていただき今回で22回目。私の写真整理や撮影の工夫、写真への思いも一巡りしました。
先月のカメラマンさんに教えていただいた工夫は、新鮮でとても勉強に!そして今度はもっと、それぞれの世界でご活躍のみなさんに【写真への思い・撮り方】などを私自身が取材してみたい!という気持ちが芽生えてきたのです。

そこで今月は、大阪豊中で、ハーブとスパイスを使った料理教室を運営されている桑原亮子さんにお話を聞かせていただきます。
料理はさることながら、器やカトラリーの選び方、そして、写真の撮り方がとても素敵なんです。
料理教室には、私も時々通わせてもらっているのですが、料理はさることながら、器やカトラリーの選び方、また、写真の撮り方がとても素敵で。いつかもっと話を聞いてみたいと思っていました。

ホームページやSNSの写真を見ているだけでも、お腹が減ってきます。他のお料理のサイトからは感じられない、彼女独特の「なんだかいいかんじの雰囲気」。
気持ちのいい空気が流れているような、料理が生きているような、そんな感覚です。どうしてそう感じるのだろう…。
聞いてみると、いくつかコツがあると教えてくださいました。

■山がたに盛りつけて、真ん中に赤いものを置く
お料理の撮影初心者でも、まねしやすいものから教えてねとお願いすると
「山がたに盛りつけて、赤いものを真ん中に置くといいよ」と。

なるほど!今までの写真を見せてもらうと、真ん中に赤いポイントがある写真がいくつもある!
唐辛子やトマト、赤ピーマン、赤いんげん豆など、真ん中にちょこんと。
そうすることで、目が留まるポイントができて、印象がぐっとよくなるんですね。
これなら私もできそうな気がします^^

■「今から食べるよ〜」という臨場感を大事に
亮子先生の写真には、いつも臨場感が感じられます。きっちりした手を出せない雰囲気ではなく、いい意味での“隙”があるような。
どうしてなのかな?と聞いてみると、
「私はいつも、どうぞ食べてね〜!の気持ちで盛りつけをして写真をとっているよ」と教えてくれました。

臨場感を出す具体的な方法のひとつは、手を添えること。
写真のように作った人の手を添えたり、子どもにお皿を持ってもらうのもいいかもしれません。

また、お箸やフォークなどのカトラリーを乗せる方法も。
手やカトラリーが入るだけで、「今から食べるよ〜」という情景が湧いてくるからすごいですね!

■たくさん料理があっても、ポイントを1品に絞って撮る
ひとつひとつのお皿を写真で切り取るイメージは、少しずつわかってきました!
でもいつもの食卓は一品だけではなく、あれもこれも並ぶもの。たくさんのお皿が並んでいる食卓で、いい雰囲気で撮るのって難しいですよね。
亮子先生によれば、たくさん料理が並んでいたとしても、ポイントを1品に絞って撮るといいそう。
上の写真の場合だと「ベトナム風揚げ春巻きとたっぷりのハーブ」の器にピントを合わせて。
一眼レフでピントを合わせるもよし、スマホのポートレート機能を使うもよし。最近はスマホでも、後ろをぼかした写真を撮ることも簡単にできるようになりましたもんね。
たくさん料理がある場合は、全部きれいに写そう!と欲張らないことが大事なんだと気づきました。
改めて、今回教わった撮影ポイントのおさらいはこの3つ。
・山がたに盛り付けて、真ん中に赤いものを置く
・「今から食べるよ〜!」という臨場感を出す
・たくさん料理があっても、ポイントを1品に絞って撮る
私も意識して、お料理の写真を撮ることにチャレンジしたいと思います^^!
来月も、引き続き亮子先生にお話しをお伺いします。お楽しみに!
●プロフィール

桑原 亮子さん
大阪豊中にある料理教室SPICEUP オーナー。“HERB, SPICE, and SEASONS”をコンセプトに、ハーブやスパイスを取り入れて季節感や旬を楽しめる料理を提案している。
料理写真提供:桑原 亮子さん