宇野 薫 メイン

「WALL DECOR journal」Vol.7は、総合格闘家、ブランドディレクターとして活躍する宇野薫さんをお迎えしました。

2018年4月 取材・文:BAGN Inc 撮影:藤堂正寛 

ー宇野さんは普段から朝のランニングの様子だったり、愛用のウエアやグッズをインスタグラムに頻繁に投稿されています。またご自宅の一角には家族写真を額装されたコーナーがあります。現在はスマートフォンでの撮影が中心かと思いますが、以前から写真を撮るのはお好きだったのでしょうか?

そうですね。昔から好きでインスタントカメラやトイカメラを使って撮っていました。一眼レフのフィルムカメラも持っていて、知り合いのカメラマンの方にレンズを教えてもらったりして、中でも周りがぼやけるレンズが気に入ってそれを使って撮っていました。

 

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-主に写真の対象物は?

さまざまでしたが、試合に行った時には選手と写真を撮りましたね。インスタントカメラはその場で現像できるのでサインをもらえるし。あとは周りの方の影響もありました。スタイリストの山本康一郎さんの写真の撮り方には特に影響を受けました。独特な視点でいろんな対象物を撮るんです。加えて「かわいい」「おもしろい」などモノに対して言葉で表現をするんですよね。道端の花やお菓子など何気ないものに目を向けて撮影されているのがすごく良かったりで。

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ー宇野さんはモノを収集するのがお好きという一面もあるそうですが、撮った写真はどのように管理されていますか?

スマホはいつもストレージが満杯です(笑)。なかなか捨てられませんね。特に家族の写真はとっておきますね。近年はプリントすることは減りましたね。子どもが生まれた時や七五三とか記念の時くらいで、あとは親に孫の写真をプリントしてプレゼントするくらいですね。でも今回のこのパネルを拝見して、自宅のインテリアとしても、プレゼントとしても喜んでもらえそうなので嬉しいです。

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ー「WALL DECOR」は“時を飾ろう”というコンセプトなんです。実際にはスマホから簡単に入稿できるのもポイントです。今回パネルにしたそれぞれの写真のエピソードなどをお聞かせいただけますか?

これは徳島の海ですね。試合のコスチュームを製作してくださる「NARUTO TRUNKS & CO.」の方に連れて行っていただきました。プライベートビーチのような地方の方しか知らないキレイな海に連れて行っていただいて。海も空もとてもキレイでした。特に砂がさらさらしてて、生まれて初めて砂浜に寝そべりました。普段海に行っても砂がベタベタするのが嫌で絶対に砂浜に寝たりしないんですけどね。海に潜るとピカピカの光と砂紋が美しくて、子供たちも気に入ってずっと海で遊んでいました。

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ーこちらは最近サービスがはじまったキャンバス地によるものですが、絵画のようにも見えますね。

ホントですね。これは初めて鳴門にいった時のものです。続いては4,5年前に日本橋に家族で出掛けたときですね。義母がアートフラワーの講師をしていて、その展覧会を見に行った時に撮影したものです。

img-Kaori Mochida

ーその下の写真も可愛いですね。キャップを被ったお兄ちゃんの満面の笑がいいですね。三兄妹は仲良しですか?

仲が良いのか悪いんだかですね(笑)。キース・ヘリングの帽子は僕も子どももとても気に入っていて。その下は川崎にある「東芝未来科学館」に行った時の様子です。静電気が伝わる実験で子供の髪がばーっとなっているのが面白くて。

ーお子さんと過ごす中で心掛けていることはありますか?

なるべく怒らないこと。細かくなりすぎないこと。この2つは気を付けていますね。あとは三人にまんべんなく接してあげたいというのも。でも下の娘に対しては「甘い」と奥さんによく言われます(笑)。(飾っている様子を改めて見て)家族の写真が溢れた空間はやはり居心地がいいものですね。

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ー愛情に溢れてますよね。今後「WALL DECOR」でこんな風に使いたいというのはありますか?

沢山思いつきますね。誕生日などの記念日に子供達や家族を撮影したものを両親にあげてもいいですね。普通にプリントアウトしたものをあげるよりも扱いやすいし、喜ばれそうですよね。あとはこの日って決めて毎年同じ日に家族写真を撮っても良さそうですね。自分の試合の時の気に入った写真にも使ってみたい。カメラマンさんに撮ってもらったものでも利用してみたいですね。そして質感やサイズを選べ るのも嬉しいですね。今回は選びませんでしたが、小ぶりなサイズも良さそうですね。色々作ってみたいです(笑)

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ー続いて格闘技についてお話を伺います。宇野さんは現在43才で、現役の総合格闘家として、また柔術大会や、グラップリングマッチにも出場し活躍されています。昨年宇野さんを取り上げたドキュメンタリー番組で、「習い続ける」という謙虚さ、貪欲なまでに練習向かい合う日々を見て、励みになった同世代の方は多かったと思います。そのあくなき姿勢というものはどこから来るのでしょうか?

自分が強いと思わないからじゃないですかね?最初にアメリカのシアトルに練習にいったとき、本当に強い人って世界にたくさんいるんだなと思ったんですよね。あとは自分でも納得しないから、習い続けるというか。

ー先の番組でも取り上げていましたが、宇野さんは負けた相手に教えを請う。そのメンタリティも驚きました。普通の人はプライドが邪魔したりしてこうはいかないんじゃないかと。

昔、桜庭和志さん(総合格闘家)とスパーリング練習をしてたとき、もうどんどん先を読まれていてかなわないなと思ったんです。僕も10年経ったらきっと桜庭さんのように強くなるかなと思ったんですけど、10年経っても全然そんなことなくて(笑)。今は今で若い子にやられちゃったりして「俺は何やってるんだろう」って思っちゃうこともしばしばです(笑)。もう年齢も年齢ですから、体力やテクニックが一気にあがることもないので、基本をアップデートしてながら新しいことを教わる感じです。負けた相手から学ぶことはすごく多いです。

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ーその境地に至るためにのどのようにマインドを整えたんですか?

瞑想を練習に取り入れるようになって変わりました。いまの自分に何が必要なのかなどがわかるというか、僕は色々なことが気になってしまうので、瞑想することで考え方がより落ち着けるようになりましたね。

img-Ryo Takahashi

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ー現在、宇野さんは選手以外にも道場「UNO DOJO」を原宿と大森で運営されていますが、指導者として心がけていることはありますか?

自分が今まで習得してきたことを今度は人に教えてみようということではじめました。指導者だから偉いとはではなく、安全で怪我させないことを最優先しながら、楽しい良い時間を提供するということを大事にしています。格闘技ってけっこうハードルが高いかもしれませんが、初心者の人にも楽しさをお伝え出来ればいいなと思います。
僕はかつてカフェでアルバイトをしていて、キッチンとホールを両方やりながら三年間サービスを学びました。一杯のコーヒーにお金を払っていただくのは、お店の雰囲気や楽しい時間といったものを提供する対価だと思っています。これは道場についても同じで僕はそれが当たり前だと思っています。




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ー宇野さんが細部まで見てくださっているので心から安心して楽しめるんでしょうね。今年デビュー22周年ですが、新たにチャレンジしたいことはありますか?

選手,道場運営,ブランドディレクション(ONEHUNDRED ATHLETIC)を続けていくのと、ブラジリアン柔術の奥深さを身にしみて感じたので、テクニックを習得し色々な大会に挑戦していきたいと思っています。

 

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img-Ryo Takahashi

ー改めて総合格闘技(Mixed Martial Arts)という言葉を見ると、「アート」って単語が含まれていますよね。

そうですね。試合をひとつの作品としてみると、いい試合をするっていうことが大事なんだと思います。粘り強さというか、諦めないで臨む姿勢を試合で伝えられたらいいかなって思います。それがお客さんにも伝わればいいなと。あとは子供たちにも伝えられたらいいなと思いますね。なんでもいいので、子供たちにも何かこれっていうものを見つけたら、その道を諦めず、突き詰めて挑戦して欲しいと思います。

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Profile

 

Prof-kazumi-hirai

宇野 薫(CAOL UNO)

1975年5月8日神奈川県生まれ

総合格闘家/UNO DOJOヘッドトレーナー/UCS、ONEHUNDRED ATHLETICディレク ター兼アドバイザー。

1996年、総合格闘家としてプロデビュー。
総合格闘技の黎明期よりプロフェッショナル修斗、UFC、HERO’S、DREAMなど数々のリングで闘う。デビューして22年、現在では柔術大会、グラップリングマッチにも出場し活動の場を広げている。
また、プライベートブランドの『UCS』やスポーツアパレルブランドの『ONEHUNDREDATHLETIC』の監修をつとめる。

ゴールドジムの原宿・大森にて格闘技未経験者でも覚えやすいプログラムで好評いただいている『UNO DOJO』でMMA・JIU-JITSUクラスを開催している。


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UNO DOJO
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