Emiのコラム- vol.55
<後編>データはいくつかの場所にわけて残す。
尾石晴さん流「クラウドの使い方と声を残すアイデア」
「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。
前回お届けした、Voicyパーソナリティーの尾石晴さんとの対談。
紙の書類は持たない晴さんが、あえて写真をプリントして残しているわけ、忙しい時期は写真を自動でレイアウトしてくれるサービスを使ってアルバムをつくっていたお話などを伺いました。
後編は、写真のデータの残し方について。
デジタルを活用した晴さんならではの工夫と、写真以外のものを残すアイデアに「なるほど〜!」と私も目からうろこがポロポロ! 今回も対談形式でお届けします。
11枚の写真は、スマホの中だけで選ぶ。
――Emi
最初は11枚の写真と育児日記。子育てと仕事が忙しかった時期は、写真を自動レイアウトしてくれる、フジカラー イヤーアルバムを利用してアルバムをつくられていたと伺いましたが、今はどうされているんですか?
晴さん
「次男が手のかかる幼児期を抜けたあたりから、余裕が出てきたので、また毎月11枚の写真と育児日記を残すように戻りました。
その時に、“スマホの中から11枚を選ぶ”と決めたのが良かったかなと思います。
以前は、スマホもデジカメもすべて合わせて11枚を選んでいたんですが、スマホとパソコン両方を見て選ぶというのがストレスで…。じゃあ、スマホの中から11枚と決めてしまえば今の私にもできるんじゃないかなと思って。スマホだけで完結できる形にしたのが、良かったかなと思っています」
――Emi
お子さんはアルバムを見ていますか?
晴さん
「本棚の中に並べてあるので、ふとした時に兄弟で見ていたり、自分の赤ちゃんの頃の写真を指差して『この小さいの誰〜?』って聞いてきたりします(笑)。
本や絵本と一緒にアルバムが並んでいるので、子ども自身にとっても、アルバムが当たり前のものとしてそこにある感じですね」
――わが家の双子は今年14歳なんですけど、いまだに絵本感覚でアルバムを引っ張り出して見返していますね。
アルバムの写真を見ながら、双子の絆や、今はもう亡くなってしまったひいおばあちゃんやひいおじいちゃんと過ごした時間も、アルバムを見ると思い出すみたいで。
実際の記憶はなくても、写真が記憶になって積み重なっていくのかなと感じています。
膨大なデータは、どうやって残してる?
――Emi
プリントするのは毎月11枚だとしても、写真のデータってめちゃくちゃたまっていくじゃないですか。その大容量のデータは削除せずに全部置いているんですか?
晴さん
「だいたい残しています。夫やおじいちゃんおばあちゃんにシェアしたいものは、厳選してクラウドの共有アルバムにあげています。
自分のスマホの写真は、それもクラウドの容量を購入して多めに保存。
そして、特に子どもの成長を感じられるものや制作物の写真は、子どものGoogleアカウントをつくって彼らのドライブの中に保存しています。あと、子どもの声も一緒にアップしています」
――子どもの声も! それ、めっちゃいい! 今年の抱負なんかを残すのもいいですね。
晴さん
「あと、教科書を音読している声とか。一年生が音読しているところなんてめちゃくちゃ可愛いじゃないですか!」
――確かに〜!
晴さん
「Googleアカウントは13歳未満は親が管理しないとつくれないので、それ以降に本人にアカウントを渡そうと思っています。で、ちょうど13歳ぐらいに他人と自分を比較して、自己肯定感が下がっちゃう時期が来ると思うんです。
そんな時に、自分が小さかった頃の声とか作ったものとか、自分の小さかった頃を写真で見ると、すごく自分は愛されて育ってきていると感じると思うし、自己肯定感につながればいいなと思っています」
――すばらしい〜!
晴さん
「データって絶対的信頼があるものじゃないので、消えてしまうこともあると思うんです。なので、ひとつが消えてもどこかに断片でもいいから情報が残っているというのが大事かなと思っているので、プリントした写真ももちろん大事だし、共有のクラウドでもいいし、彼らのアカウントでも私のアカウントでもちょっとずつ残しているという感じです」
――私が12歳の時に阪神大震災があって友達の家が火事で焼けてしまったんですよ。その後、中学校で昔の写真を持って来なきゃいけない時に、彼だけが写真を持って来れなくて…。
思い出は心の中にもちろんあるけれど、やっぱり形に残るものっていいなと思っていて。だから、それが断片的でも、いろんなところから引き出せる状態っていうのをつくっておくのはすごく大事ですよね。
写真にまつわるいろんなお話を聞かせてもらってありがとうございました!
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●プロフィール
尾石晴/ワーママはるさん
外資系企業16年勤務後に独立。オンラインとスタジオヨガ「ポスパム」、ちつケアオイルブランド「ソワン」など女性向け健康事業展開中。2022年春より大学院進学。著書5冊、新刊は『40歳の壁をスルッと越える人生戦略』。SNS総フォロワー19万人。6、10歳男児の母。Voicyはこちら
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