Emiのコラム- vol.54
<前編>時にはお任せしたっていい!?
Voicyパーソナリティ尾石晴さんのアルバムづくり。
「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。
私が暮らしや仕事、子育てのことを平日毎日放送しているラジオVoicy。
今回は、そのVoicyのトップパーソナリティのおひとりであるワーママはるさんこと、尾石晴さんと写真整理についてお話ししました。
小5と小1の二人の息子さんがいる、私と同世代の晴さん。かつては外資系企業にお勤めで、現在はフリーランス。『やめる時間術』『40歳の壁をスルッと越える人生戦略』などの著書も執筆されていて、ずっと“合理的な方”というイメージを持っていました。
そんな晴さんが、なんと、「毎月11枚の写真と育児日記」でつくる、とっておきアルバムを実践してくださっているそう!
前編では、晴さんが「あえてアナログなアルバムをつくるわけ」そして、「アルバムづくりをお任せした話」についてお届けします。
毎月11枚の写真と育児日記。このやり方は…!
――Emi
晴さん、今日はよろしくお願いします。
晴さん
「よろしくお願いします」
――さて、今日は晴さんの写真整理についてお話を伺いたいと思っています。
私が何気なく晴さんに「お子さんの写真ってどうされていますか?」と聞いたら、アルバムの写真を送ってくださったんですよね。
晴さん
「毎月、11枚の写真と育児日記を残すというスタイルでつくったアルバムの写真ですね」
――そのやり方、どこかで聞いたことがありますね(笑)
晴さん
「そう、私が数年前に子どもの写真整理どうしようと思った時にとある写真整理法をどこかで見て、これいいじゃん!って、やっていたんですよね。
当時は気づいていなかったけれど、それがEmiさんのアイデアだったんだ!とつながって驚きました!」
――私も晴さんからアルバムの写真が送られてきてびっくりして。えっ? これ誰のアルバムと思ったら晴さんのアルバムで! 見開きに写真11枚と左上に画用紙に書かれた育児日記があって。
自分自身が発信し続けてきた写真整理をやってくださっている方とこんな風につながって、こうしてお話しできるなんて、本当にありがたく思っています。
書類は持たないのに、写真をプリントする理由は?
――Emi
そして、晴さんに伺いたかったことがあるんです。
まだ出会って半年ぐらいですけど、私の中で晴さんは合理的な方というイメージなんです。荷物は少なめ、不要なものは持たないという印象があって。だからプリントした写真、冊数がたまっていくようなアルバムを持つことに抵抗があるんじゃないかなというイメージがあったんですよね。
なので、毎月11枚の写真をプリントして、育児日記を書いて、アナログなアルバムをつくられていることにびっくりしたんですけど、どういう気持ちで始められたんですか?
晴さん
「膨大な写真のデータがどんどんたまっていくので、段々見なくなるな…と思ったことがひとつ。それと、子どもの成長を自分のコメントで残しておきたいなと強く思ったことがひとつです」
――うんうん。
晴さん
「それで、何かいい方法はないかな?と思っていた時に毎月11枚の写真を選んで育児日記を書くアイデアを知って。
これだったら膨大なデータの中から枚数を厳選できて、かつカードにこういうことがあったよと子どもの成長を月齢ごとに書いてあげることができる。
子どもたちが成長してく中で『僕はこの時、こういう感じだったんだ』って感じられる、思い出の絵本みたいに貯めていけるかなと思ったんです。
書類はデジタルで管理しているものが多いんですけど、写真は別じゃないかなと思って、あえてアルバムとして残しているんですよね」
11枚の写真を選ぶ余裕がなくても、できることはある。
――Emi
なるほど~。そのアルバムをつくられていたのが10年ほど前ですよね? そこから、今までの変遷も伺えますか?
晴さん
「実は、それがずっと続いたわけではないんです。はじめた当初は育休中で、ある程度時間があったので続いていたんですけど。次男が保育園に行き始めてから、続かなかった時期が4、5年あるんですよね。
毎月たった11枚を選ぶのすらしんどいという時期があって、その時は1年分の写真をアップロードしたら自動レイアウトしてくれる、フジカラー イヤーアルバムを利用していました」
――当時晴さんは会社員で、フルタイムで働いていらっしゃったんですよね?
晴さん
「そうですね。だいたい朝7時に保育園に行って、18時に退社。19時に延長お迎え、21時に子どもを寝かせるという生活をしていました」
――忙しいなかでも、お子さんが21時に寝るのはすごいですね! 私がたくさんの方からお話を聞いていると、その忙しい時期にアルバムづくりをやめてしまう方がほとんどなんですよ。
やっぱり体力的にもキツイし、写真整理はやりたいことの1位なんだけれど、やれていない…と悩まれる方も多いと思うんです。
でも晴さんはそれだけ忙しかったのに、形は変われどアルバムづくりを続けてこられた。そのモチベーションはどこにあったんですか?
晴さん
「私の中でアルバムは、自分のためにつくっているというよりも子どものためにつくっているという感じがあるんですよね。
私も小さい頃、母がずっとアルバムをつくってくれていて。小学生になって、自分が小さいころの写真を見ると、嫌なことがあってもちゃんと愛されて育ってきたんだなと感じることができたり。
『こういうところに行ったよね!』っていう家族の話題も、子どもにとってすごく大事だと思うんですけど、それがデジタルのデータしかなくて、お母さんのスマホから見て…となるとなかなか辿り着かないと思うので。
自分のためにつくっていたら挫折していたと思うけれど、子どもに絵本を書いているような感覚で残していたから続いたんだと思います。1年に1回誰かにお任せしてでもいいからどうにかアルバムをつくりたいという思いがあったんじゃないかなと今思います」
――私も写真整理のやり方を伝えてはいるけれど、私の方法がすべてではなくて、「写真整理を大切な育児のひとつ」として捉えてほしいと思っているんです。
例えば人によっては写真をプリントすることのハードルが高いなら、とっておきの写真を選んで、スライドショーを流しておくというのもひとつだと思うんですよね。
だから、自動でアルバムをつくるのも全然悪いことじゃなくて、形にされているというのがすばらしいなと思いました!
*
後編では、現在の写真整理と「晴さん流の【クラウドを使った写真データの残し方】について」お届けします。お楽しみに。
<後編>データはいくつかの場所にわけて残す。尾石晴さん流「クラウドの使い方と声を残すアイデア」
●プロフィール
尾石晴/ワーママはるさん
外資系企業16年勤務後に独立。オンラインとスタジオヨガ「ポスパム」、ちつケアオイルブランド「ソワン」など女性向け健康事業展開中。2022年春より大学院進学。著書5冊、新刊は『40歳の壁をスルッと越える人生戦略』。SNS総フォロワー19万人。6、10歳男児の母。Voicyはこちら