Emiのコラム- vol.27
<後編>スマホで上手に!
お菓子の撮り方のコツを教わりました。

「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトにOURHOMEを運営する、Emiです。
インスタグラムに投稿したお菓子の写真がきっかけで、焼き菓子とクッキーのお店「LE PONT(ルポン)」をオープンされたハルさん。

前編のコラムでは、一枚の写真から道を切り開かれたエピソードを伺い、キラキラと輝いているハルさんにたくさんの刺激をいただきました。
そんなハルさんが撮られるお菓子の写真は、いつもあったかさが感じられます。

お伺いすると写真はほとんどスマホで撮影しているとのこと! 言われるまでは全くわからず、てっきり一眼レフで撮影しているものとばかり思っていたんです。
どうしたらこんなふうにいい感じに撮れるのかな?とずっと聞いてみたいと思っていました。
今回は、「スマホで上手に!お菓子の撮り方のコツ」をお届けします。
“真上から”なら、余計なモノが写らない。

ハルさんが最初に教えてくれたコツは、“真上から撮る”こと。
どうして真上からなんですか?と聞いてみると、
「横から撮ると、写り込んでほしくないモノが後ろに写ってしまって…^^;」とハルさん。
もともとはご自宅でお菓子をつくり撮影されていたので、リビングやキッチンのごちゃっとした様子が写らないように…というのがきっかけだったそう^^
それに「真上からだと余計なモノが写らず、お菓子だけにスポットを当てられるんです」とも。
私はついグリーンや小物で盛り上げようと、何かと一緒に写すことが多いのですが、真上から撮影してできた、白い余白もすてきですね。
“薄くて縁のない白いお皿”の上で

ハルさんのお写真を見ていて気がついたのが、白いお皿の上で撮られているものが多いということ。
白はお菓子がよく映え、薄くて縁の立っていないものだと影ができにくくて写真が撮りやすいのだとか。
白いお皿にのせると、淡い色のお菓子でもよく映えていますね^^
また、電気の明かりよりも自然光の方が影の出方がやわらかく、ラッピングしている袋も反射しにくいので、すてきに撮れるそうです。
“網の上”にのせると、焼きたて感が出る

お菓子を手作りして、焼きたて〜!の臨場感を出したいときは、網の上にのせるのがおすすめだそう。
- お菓子ひとつひとつを見せたいときはお皿に
- 焼きたての感じを出したいときは網の上に
置く場所が変わるだけで、印象が全然違ってきますね!
オーブンから出てきたばかりの、アツアツ焼きたての臨場感が伝わってきます^^
“子どもに持ってもらう”のも

こちらは、お子さんがお菓子を手にしている写真。
小さい子どもの手が入ると、とてもかわいらしい雰囲気になりますね。
そして、私がすごくいいなと思ったのが
「お菓子だけでなく、一緒に食べている人を写すんです」というハルさんの言葉。
「誰かに喜んでもらいたくて準備するお菓子だから、写真の中でお菓子が少し見切れてしまったとしても、喜んでくれている人の顔をいっしょに撮りたいんです」という思いに、とてもあったかい気持ちになりました。

上:手作りお菓子にピントをあわせた写真
下:喜ぶ娘さんの笑顔と一緒の写真
たしかに、おいしそうなお菓子とともに、喜んでいる空気まで伝わってきます。

インスタグラムの写真からお菓子作りを仕事にし、お店を構えられたばかりのハルさん。
今回お邪魔した工房からまた夢が広がる予感ですね^^!
バレンタインももうすぐ。
娘が手作りするお菓子の写真を、今年は白いお皿にのせて、真上から撮ってみたいなと思います。
●プロフィール

ハルさん
2020年11月に神戸にお菓子の工房「LE PONT(ルポン)」をオープン。Instagramでも人気が高く、全国への発送のほか、月に数回店舗での販売も行っている。10歳の娘の母。
*4〜7枚目の写真提供:ハルさん