作ってよかった!満足する自分史の書き方
60歳を過ぎたころから、自分が歩んできた人生の記録を「自分史」という形で残したいという気持ちが湧いてくる人もいるのではないでしょうか?「自分の人生とは何だったのか?」「自分が生きた証を残したい」。そんな気持ちが自分史を書こうという原動力になっているようです。
自分史を書く意味と目的
「自分史」を書くのは、基本的に自分のためです。子どものころから現在にいたるまでの自分の歴史をあらためて振り返ることで、自分の人生を客観的に把握することができます。さらに、周囲の人との絆を実感したり、生きる意味を再認識したりして、「今後の生き方」や「やりたいこと」が見えてくることもあります。また、年をとってから過去を思い出す作業は、脳の活性化という点でも悪いことではありません。
もちろん、家族や子孫のために、ということでもよいと思います。自分史が代々読み継がれていくというのも、とても素敵なことですね。
自分史の書き方
1.スタイルを決める
自分史にもいろいろなスタイルがあります。
(1)自分で書く
もっともベーシックな方法はノートに手書きをする方法です。また、最近はパソコンを使う人も増え、自分史制作用のソフトやテンプレートもいろいろあります。パソコンで作るメリットは、保存・複製や写真の挿入がしやすいこと。デジタルカメラやスマホに入った最近の画像だけでなく、昔のネガやアルバムもデジタル化すれば簡単に使うことができますよ。
(2)製本を頼む
こだわりの自分史を作りたい人は、作成・製本を業者にお願いするのも手。サービス内容や冊数、料金は業者によってさまざま。自作するよりお金はかかりますが、そのぶん本格的な出来栄えになり、記念に残ります。
(3)アルバムにまとめる
「文章を書くのが苦手」という人には、写真中心の自分史がおすすめ。写真は雄弁に当時の様子を物語り、そのときの自分の様子や時代の雰囲気も伝えてくれます(詳細は後半で)。
2.年表をつくる
自分史を書くときは、まずは簡単な年表を作り、人生のイベントを洗い出すことからはじめるとよいでしょう。記憶というのは案外不確かなので、書くことで呼び起こされる記憶もあります。
3.テーマを決める
できあがった年表をみて、自分史に書く内容を決めます。できごとをツラツラ書き綴ってもよいですが、場合によっては単調な印象になってしまうことも。「仕事」「趣味」「家族」など、とくに掘り下げて書きたいメインテーマを決めると、全体にめりはりとまとまりが生まれます。
4.写真を探す
どんなスタイルであっても、写真を入れたほうが生き生きとした自分史になります。古いアルバムやネガが見つけたらデジタル化しておくのがおすすめ。DVD化することで収納スペースも減らせます。
簡単で楽しい!自分史アルバム(フォトブック)のすすめ
「文章を書くのはあまり得意じゃなくて」という人におすすめしたいのが、自分史がわりのアルバムやフォトブック。まずはアルバムやプリントしてそのままになっている写真を見返し、ハイライト写真をピックアップ。再編集してアルバムやフォトブックにまとめれば、立派な自分史になります。アルバムやネガはデジタル化すれば、フォトブック作りも簡単。古い写真を整理するきっかけとしてもおすすめです。
<自分史アルバム(フォトブック)の作成手順>
- おもな出来事を年表で書き出す
- 残っている写真と年表を照らし合わせる
- いいと思った写真を厳選
- アルバム(フォトブック)を作る
最近は就職活動のエントリーシートで、自己分析として学生時代の自分史を書くことも増えているのだとか。自分史を書くのに早すぎるということはないんですね。思い立ったらぜひ、はじめてみてはいかがですか。