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捨てられない!遺品整理の時期と片付け方

葬儀が終わってひと段落したら、手をつけなければいけないのが「遺品整理」。故人の使っていた家財や身の回りの物を整理し、不用な物を処分したり、大切な物は形見分けをしたりします。遺産整理には「遺品管理士」という専門の資格もあるほど、実際にやるとなると、いろいろ難しいんですよね。知っておきたい遺品整理の基本をまとめました。

遺品整理が大変な3つの理由

自分の物でも大変な整理や片付け。他の人の物となればなおさらです。故人の遺品整理が大変なのには、次の3つの理由があります。

1.思い出がよみがえってつらい

物を整理することが気持ちの整理につながることもありますが、再び大きな悲しみにおそわれることもあります。父の背広、母の着物、お気に入りの座布団……。生前、故人が愛用していた物を見ると、思い出がよみがえり、胸がいっぱいになってしまうことも。遺品は故人の“生きた証”ですから、なかなか純粋に物としては見られないんですよね。

2.どれを処分してよいかわからない

いざ処分しようと思っても「何が大切な物かわからない」ということもよくあります。捨てたあとで「あれは大切な物だった」とわかっても後の祭り。とくに趣味の品や美術品はその価値がわからず悩むことも多いようです。

3.遺品が大量すぎる

昨今は片付けブームなので「なるべく物を持たない」という人も多いですが、年配の方だと少し感覚が違うこともあります(※「もったいない」記事へのリンク)。家中の物を集めると、トラック何台分にもなることも少なくありません。

遺品整理タイミング

遺品整理をする時期の目安としては、四十九日の法要が終わり、気持ちも少し落ち着いたころでしょうか。ただ、故人が賃貸物件に一人で住んでいた場合、退去しなければ家賃がかかりますから、できるだけ早くやる必要があります。

逆に持ち家ならすぐにやらなければならないということはありませんが、なかには故人の死後何年もそのままにしている人も。いつまでも手を付けないと、ますますやりづらくなることもあります。残された家族が引き続き同じ家に住み続けている場合は、一気に故人の物がなくなるのと寂しく感じることが多いので、少しずつ整理をしてもよいでしょう。

遺品整理の方法と費用(料金)の相場

遺品整理には以下のような方法があります。

1.子どもや親族が片付ける

遺族が片付ける場合には、現地への交通費、粗大ゴミの回収料金などがかかります。料金は自治体によって違いますが、小さい物で300円前後~。大きな物になると1000~2000円前後かかることもあります。また、冷蔵庫やテレビ、洗濯機、エアコンなどは家電リサイクル法の対象なので、粗大ゴミには出せません。1つあたり数千円のリサイクル料金がかかります。

2.遺品整理業者にお願いする

「遠方で整理に行けない」「遺族が高齢で片付けが難しい」など、さまざまな理由から、遺品管理を専門業者にお願いする人も増えています。ただ、自分でやるより費用は高め。料金の相場は3LDKで20万円前後~。複数の業者から見積もりを頼むと安心です。

遺品整理の注意とアドバイス

遺品整理をする際、以下のような物の処分には注意が必要です。

<家電>

壊れていれば処分します。比較的新しい物であれば、買い取りに出すのもよいでしょう。冷蔵庫やエアコン、テレビなどは家電リサイクル法の対象なので、粗大ゴミとしては出せません。

<美術品、宝石、骨董品、高級時計など>

高価な相続財産とみなされ、贈与税がかかることがあります。

<写真(アルバム)やビデオテープ>

アルバムやビデオテープなど大切な思い出の品は、ぜひ残したいですが、かなりかさばります。おすすめはDVD化。ぐっとコンパクトになりますし、何枚もダビングすれば、兄弟など手元におきたい人がみんな持てるのもメリット。また、デジタル化することで、アルバムのカビや変色、ビデオテープの経年劣化なども防げます。こうした思い出の品はできれば、生前に親と一緒に整理しておくといいですね。アルバムを見ながら親と思い出を振り返るのも楽しい時間です。

想像以上に大変な遺品整理。親が元気なうちにぜひ生前整理もやっておきたいですね。



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