面種について

「あなたの作品にあう面種が見つかります!」

実は、面種選びに、規則とか、決まりは、特にありません。最終的には、作者(撮影者)の好みになります。

ただ、被写体を見て、作者の作品の好みや傾向を見て、どう表現したいのかを聞いて、アドバイスすることはあります。

以前、見学させていただいた写真展で、星がたくさん写っている星景写真がクリスタルペーパーでプリントされて展示されていました。作品の前に立った時に、黒い夜空に自分の姿が写り込んでしまっていました。また、会場の蛍光灯も写り込み、綺麗なはずの星空が見えにくくなっていました。

反射率が高くキラキラしているように見えるクリスタルペーパーは、艶やかで華やかな仕上がりになりますが、黒が多い作品には不向きな場合が多いです。

逆に、クリスタルペーパーの艶やかさとは違い、しっとりした表現が出来るディープマットペーパーで真っ赤なバラをプリントしたところ、お客様にモニター画像で見ていた以上に、色に深みがありベルベットのような仕上がりになったと、大変喜ばれたことがありました。

多くの写真家や写真愛好家のプリント注文の相談を受け、各地の作品展を巡り様々な写真をみてきた中で作品の仕上がりや表現が面種によって大きく変わることがわかりました。プリントすることで、皆さんの作風にぴったり合う面種が必ず見つかります。

大きくプリントしてこそ、「作品」として完成です。

グロッシー

光沢

豊かな諧調と自然で鮮やかな色再現を実現。どんな被写体にも向いています。

おすすめ被写体

風景、花、人物、動物など

クリスタル

艶/ピカ

色彩の冴え、階調描写、艶やかで華やかな作品に向いています。

おすすめ被写体

風景、花など

ラスター

しっとり

格調高い高品質でマットの仕上げ、しっとりとした作品に向いています。

おすすめ被写体

動物、建築、石仏、雲など

パール

艶/ピカ

滑らかな肌階調とパール光沢の輝きにより肌色をふわっと明るくしたい作品に向いています。

おすすめ被写体

赤ちゃん、女性、ポートレートなど

ディープマット

しっとり

自然な深みのある描写、しっとり感を出したい作品に向いています。

おすすめ被写体

洋館や深紅のバラなど

MAXIMAグロッシー

光沢

深みのある黒、暗部の豊かな表現、豊かな色彩でどんな被写体にも向いています。

おすすめ被写体

風景、花、人物、動物など

MAXIMAマット

半光沢

深みのある黒、暗部の豊かな表現、豊かな色彩をしっとりと再現。落ち着いた雰囲気の作品に向いています。

おすすめ被写体

集合写真、日本家屋など