みんなの写真整理- vol.12

離れて暮らす、両親にできること。
小さなアルバムを、入院中の父に贈りました。

2021/10/29

2021/10/29 TwitterFacebook

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●プロフィール

今井さん

今井さん

  • 家族構成:夫、長男(中1)、次男(小5)、長女(2歳)
  • アルバムづくり歴:長男が生まれて2年ほど。最近アルバムづくりを再開。
  • 同僚や友人にアルバムを贈ることは、結婚前から続けている。
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夫のご両親と離れて暮らす今井さん。コロナ禍で会えない状況のなか、お義父さんが入院することになり、何かできないかな?と孫たちの写真にひと言を添えた小さなアルバムを贈ることにしました。

その後、お義父さんからは「入院中ずっと退屈していたけれど、アルバムをめくるだけで元気がでるよ。病室も黄色いアルバムのおかげで明るくなった。ありがとう!」と言ってもらったそう。

実は、今井さんはこれまでも友人や同僚にアルバムを贈ってきたのだとか。今回は今井さんがアルバムを贈るようになったきっかけや、写真に言葉を添える訳を伺いました。

いつも写真に、付箋でひと言を添えて。

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今井さんが入院中のお義父さんに贈ったアルバム

――今井さんはアルバムを贈るときに、写真だけではなく、いつもひと言添えていらっしゃるそうですね。

今井さん
「そうなんです。いつも写真と一緒に付箋にひと言を書いて添えるようにしています。たぶん、それは私の実家にある写真が影響していて。

実家では、いつも父が写真の裏に「こんなところに来たよ〜」「今年もこの公園の桜が咲いたよ」とひと言書いてくれていたんです。その言葉を見ると、写真により奥行きが感じられる気がして、父の言葉にわくわくしていました。

今でも、実家のアルバムを見るときに、写真を裏返して読むのが楽しみなんです」

「写真とメッセージをもらうと、やっぱりうれしい!」

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――たしかに、写真と一緒に言葉があると、その時の感じていたことや相手への気持ちが感じられそうですね。

今井さん
「言葉があるとページをめくる手もゆっくりになって、より楽しんでもらえるのかなと思っています。

わが家は転勤族なので、何度も引っ越しを経験しているんですが、お別れするタイミングで友だちから写真とメッセージが一緒になったものをいただくことがたくさんあって。やっぱり写真と手書きのメッセージをもらうと、すごくうれしかったんです。そんな体験もあって、私も同僚が退社する日なんかは、よくアルバムをつくって贈っていました。

私がつくるアルバムは、写真に付箋でひと言をつけるとてもシンプルなもの。はりきってデコレーションすると、相手に「めっちゃがんばってつくったよ〜!」とアピールするみたいで、負担になるかなと思って(笑)。付箋なら、さらっと書いたよ〜という感じで、重くなりすぎなくてちょうどいいなと感じています。

ただ、アルバム選びはちょっとだけこだわっていて。入院中の義父には、明るい気分になる黄色いものを。おしゃれな友人にはシンプルな落ち着いたカラーのアルバムをという感じで、この人にはこれがいいかな?と選ぶ時間を楽しんでいます!」

離れて暮らす両親に、何ができるかな?

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――そうやって今井さんがつくった、心のこもったアルバムをもらうと、本当にうれしいでしょうね。入院中のお義父さんが「見ると元気がでる」とおっしゃっていたのが、とてもよくわかる気がします。

今井さん
「離れて暮らす両親、特に夫のご両親に対しては、何かしてあげたい気持ちはあるけれど、何をしてあげられるだろう?という気持ちがずっとありました。モノを送るのは簡単だけど、それだけでいいのかな…って。だからアルバムを贈る前も、何か送るときには“プリントした写真と付箋のひと言”をよく添えていました。

こないだお義母さんとテレビ電話をしたら、後ろにこれまで送った写真がずらっと飾ってあって。ご近所さんが家に来たときに、「これがうちの孫でね〜」って見せてくれていると聞いて、写真を贈ってよかった〜!と、すごくうれしかったです。

離れて暮らす両親や友人に気持ちを届けたいことがあれば、これからも写真やアルバムを贈りたいなと思います」

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